アメリカでの休日の過ごし方です。といっても遊びに行ったわけではなく、朝から炎天下でコンクリートの下地づくり。そのあとビール工場へ行き、夜はパスタとワインで締めました。
アメリカ生活はそれなりに過酷ですが、労働のあとの美味い酒と飯さえあれば乗り切れます。今回はその一日の記録です。
1ドルの麦わら帽子から始まったアメリカの休日

作業に向かう前に、スポーツ用品店のウェアハウスセールに寄りました。アメリカのウェアハウスセールはとにかく値段が振り切れているのが魅力です。
今日一緒に作業する田中さんへのお土産に、麦わら帽子を買っていきました。お値段は1ドル。炎天下の作業に帽子は必須なので、結果的にこれが大正解でした。
まずはLowe’sで材料調達。芝か、それとも木か

アメリカでDIYをするなら、まずホームセンターです。今回もいつもの Lowe’s(ローズ) へ。
この日の検討事項は、庭の空いたスペースに人工芝を敷くか、ウッドデッキ調の樹脂材を敷くか。サンプルをもらって現物を見比べてきました。日本のホームセンターと違って、こうしたサンプルを気軽に持ち帰れるのはアメリカらしいところです。
そしてこの日の本題は、コンクリートを打つための下地づくりです。
コンクリートDIYの下地づくりは、とにかく地味


この日はコンクリートそのものは打ちません。2×4(ツーバイフォー)材で型枠を組み、砕石を敷き詰めるという準備作業です。
木を切り、枠を組み、敷き詰める。派手さは一切ありません。本人たちも作業中に「なかなか渋い動画ですね」と言っていました。
「やってみたいか、見たくないかで言うと、別にやってみたくない」
ただ、この下地の精度がそのまま仕上がりに出るので、実はいちばん重要な工程です。
コンクリートはAIが教えてくれない仕事
作業しながら出た話で、印象に残ったものがあります。
「コンクリートはAIは何も教えてくれないよ。情報は出してくれるけど、気候とか分からないもん。この気温のとき、どのくらいの硬さでいくかとか、もうその人の勘しかないよね」
何でもコンピューターで生み出そうとする時代に、自分の手で何かを作れる人の居場所が減っているという話でした。デジタルが1つも入っていない世界だからこそ、そこを進化させる人が出てきたら面白い、とも。
労働のあとのビールのために、ブリュワリーへ

ひと通り作業が終わったところで、喉がカラカラです。アメリカはクラフトビールの国なので、近所にブリュワリー(ビール工場併設のタップルーム)がいくらでもあります。
肉体労働のあとに飲む、できたてのビール。これ以上の報酬はありません。この一杯のために午前中を耐えたようなものです。
締めは田中さんの本気のパスタ。勝負は10分

夜は田中さんが本気のサーモンパスタを作ってくれました。
作り方は徹底してシンプルです。トマトもクリームも足さず、オイルとレモンだけ。ニンニクは焦げる手前までしっかり焼いて香りを出します。
「これ、10分の勝負じゃない? そこがすごい好き。この10分で勝負するんだと、俺は」
レモンが効いていて、麺の硬さも完璧。付け合わせのパンも裏で焼いているものだそうで、ソースを拭って食べるのがまた最高でした。
「ツーマッチは良くない」パスタから始まったクリエイティブ論

食べながら出てきた話が、この日いちばん面白い部分でした。
素人ほど、いろいろ入れたくなる。トマトを入れて、クリームを入れて、チーズを入れて、バターを入れて。結果として何の味か分からなくなる。
「自分に技があるからといって、全部使えばいいってわけじゃない」
これはそのままクリエイティブの話でもある、と。どんなに大きな仕事でもシンプルに向かうべきで、ディレクターが1人で責任を持って決める。周りはその通りに動く。それがアメリカのやり方だという話でした。
作業中も食事中も、ずっと同じことを言っていたのだと後から気づきました。余計なものを足さない。コンクリートもパスタも、突き詰めると同じでした。
まとめ:アメリカ生活は、労働と飯でできている
朝は1ドルの帽子、昼は炎天下で型枠づくり、夕方はビール、夜はパスタとワイン。派手さは何ひとつありません。
ただ、アメリカで暮らしていて「今日は良い一日だった」と思えるのは、だいたいこういう日です。どれだけ過酷でも、労働のあとの美味い酒と飯さえあれば乗り切れます。
この記事の動画
【アメリカの休日】肉体労働コンクリートDIYからのビール工場🍻 夜はパスタとワインで昇天
型枠を組む手つき、ビールを流し込む瞬間、そしてパスタを仕上げる10分の緊張感は、文章では伝わりません。作業中の会話も含めて23分の本編でどうぞ。
アメリカ・カリフォルニアでの日常を毎週お届けしています。ほかの動画は パジメのチャンネル からどうぞ。
