アメリカ・カリフォルニアのニューポートビーチ。バルボアベイに浮かぶ、個人所有の10億円クラスのクルーザー。そこで開かれた船上パーティーに、なぜか私も混ぜてもらえることになりました。
人生で一度あるかないかの日です。そしてその日に、私は財布を置き忘れました。
アメリカの富裕層パーティーに、完全に「野良」で乗り込んだ

今回のきっかけは、友人のてっちゃん。仲良くしているリアルター(不動産エージェント)さんが、クライアント向けにパーティーの場を用意してくれたそうで、てっちゃんはそのリアルターさんの家の換気を直したご縁で招待されたとのこと。
で、私はというと——完全に部外者です。てっちゃんについてきただけ。本人いわく「野良」。
「俺、全く関係ないからね。勝手に来て動画撮り出してさ、ビール飲んでさ、大丈夫?」
一応、襟付きのシャツは着ていきました。ただ、帽子と合わせた結果どう見ても「中米か南米から来た人」みたいな見た目になってしまい、開始早々に2人で船の外に避難するという情けないスタートでした。
アメリカの10億円クルーザーは、想像の斜め上だった

アメリカの港は停泊しているボートがどれも大きいのですが、今回乗せてもらったのは中でもかなりのクラス。船上のソファに座るとかかとが床に届きません。それくらいスケールが違う。
しかも速い。動画内では最高32ノット(時速60kmくらい)という話が出ていました。クルーザーというよりは、でかいのに速い乗り物、という感じです。
ちなみにニューポートビーチに船を停めておくこと自体がかなりのコストらしく、「もらったとしてもキープできない」という結論になりました。
出航してから気づいた「最悪の事件」

ビールを開けて、さあこれから、というタイミングで気づきました。
直前に寄ったレストランのソファに、バッグを丸ごと置き忘れてきた。
中身は財布。つまり免許証、クレジットカード、会社の鍵、それと200ドルのギフトカード。カメラと携帯だけは持っていたので、仕事道具しか手元にないという状況です。
問題は、もう海の上だということ。戻れません。ミリオン単位のお金を動かしている方々が乗っている船を、私の財布ごときで引き返させるわけにはいかない。
「今100%、俺はこの状況を楽しめてない」
アメリカの華やかな映像を撮るつもりが、テンションがまったく追いつかない。結論として「今何をやっても答えは変わらない」ので、諦めて飲むことにしました。
そしてその後、普通に船酔いしました。ビール1杯で酔ったわけではなく、純粋に揺れです。最終的には船首で気持ちよく寝ていました。
ラグナビーチ・エメラルドベイという別世界


船が向かったのは、ラグナビーチのエメラルドベイ。アメリカでは珍しくない、完全なプライベートビーチです。
この一帯の家は、動画内で聞いた話では20ミリオン(20〜30億円規模)からスタートとのこと。目の前にその景色があるのに、頭の中は財布のことでいっぱいでした。
財布は見つかった。ただし、これがアメリカだった

帰港後、先に船を降りてレストランへ確認しに行きました。結果、バッグは無事にありました。
ただ、そこに至るまでが実にアメリカでした。
- 電話で「パティオのソファに置いた」と伝える
- 保留にして見に行ってくれる → 「なかったわ」
- セキュリティに電話を回される
- セキュリティ「それはうちの管轄じゃないからレストランに戻す」
- 実際に行ってみたら、ソファの隣の棚に普通に置いてあった
自分の担当範囲の外は見ない。連携もしない。これがアメリカなんですよ。とはいえ、盗まれるようなエリアではなかったのが幸いでした。
ちなみにこの流れで出た話として、弁護士さんいわくグリーンカードは持ち歩かない方がいいとのこと。紛失すると再発行まで出国できなくなるので、コピーや写真を持っておくのが現実的だそうです。今回みたいに財布ごと失くす人間がいる以上、これはかなり実感のある話でした。
10億円のボートは、買っても自分では運転できない

この日いちばん現実を突きつけられたのが、この話です。あのクラスのボートは、買ったとしても所有者が自分で操船できるわけではないそうで、
- 停泊費・管理費がかかり続ける
- 動かすたびにキャプテンをハイヤーする必要がある
- アメリカで100トン級の免許を自分で取るなら2年コース
買って終わりではなく、そこからずっとお金がかかる。船そのものより、この維持の話のほうが衝撃的でした。
まとめ:アメリカの格差は、こんなに身近にあった

アメリカに住んでいると、ニューポートビーチは私の感覚では「近所」です。その近所に、まったく違う世界がありました。
「ビッグマックセット12ドルか、無理だな」とか言ってる場合じゃないっすよ
財布は無くすし、船には酔うし、終始まったく馴染めませんでしたが、夢は広がりました。次は自分たちのボートで行きたいところです。まずは可愛がってもらえる野良犬を目指します。
動画のほうが圧倒的に空気感が伝わるので、ぜひ本編もどうぞ。
この記事の動画
【アメリカの金持ち】10億円の豪華クルーザー船上パーティーで最悪の事件が起きてしまいました
船上の空気感、10億円のクルーザーの大きさ、そして財布を失くしたときの絶望っぷりは、文章では伝えきれません。20分の本編でどうぞ。アメリカでの日常を毎週お届けしています。
アメリカ・カリフォルニアでの日常を毎週お届けしています。ほかの動画は パジメのチャンネル からどうぞ。
